意外と受験生が混同しがちな行政書士と司法書士は、試験の難易度や業務範囲など異なる側面を持っています。
今回は、両者の違いについてご紹介します。
行政書士と司法書士は、法律行為を専ら行うことができる国家資格であるという共通点があります。
そのため、両者の資格試験も法律系の科目が中心となっています。しかし、扱う業務内容は大きく異なります。
行政書士と司法書士は、試験の難易度にも違いがあります。
行政書士は基礎法学、憲法、行政法、民法、商法の4つの法律科目を扱い、司法書士は憲法、民法、刑法、商法に加え、不動産登記法、民事訴訟法、商業登記法、供託法などの細かい法律も扱います。
また、司法書士試験には筆記試験だけでなく口述試験もあります。
行政書士試験の合格率は、近年では6~15%とかなり高い水準にありますが、司法書士試験は約3~4%と低い水準に固定されています。
行政書士と司法書士は近い資格ではありますが、実務の範囲が異なるため、両方の資格取得を目指す方が増えているようです。
どちらの資格を取得すればよいのでしょうか?
司法書士は行政書士よりも業務範囲が広いですが、試験の難易度は司法書士の方が高くなります。
司法書士試験の方が難易度は高いですが、試験科目が重複しているため、行政書士試験の勉強をすることで司法書士試験の対策になることは事実です。
両方の資格を取得したい場合は、先に行政書士を取得し、その後司法書士を取得すると、モチベーションの維持や勉強の効率化につながるかもしれません。
しかし、最も重要なのは、資格に合格した後に何をしたいかということです。
試験の難易度に関わらず、「司法書士として働きたい」と決めているのであれば、司法書士試験から始めることが夢への近道であり、モチベーションの維持につながるかもしれません。
また司法書士の試験勉強には通信講座の活用が一番の近道です。
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