マーケットが複雑すぎて、取引戦略を予測するのが難しいと言って、EAを正当化しようとする人がいます。しかし、マーケットにシグナルがなければ(つまり、未来を見通すことができなければ)、誰も利益を得ることはできないのです。実は、この点では、EAも負けていません。実際、相場が複雑であるのと同じように、相場には不確定要素が多く存在します。そう考えると、ストラテジーという概念は意味がないのです。
さらに付け加えると、現在のEAが没落している本当の理由は、誰もトレードに興味がないことです。
これは必ずしも悪いことではありません。ただの事実である。しかし、トレーディングは本を読んだり、講義を受けたりすれば身につくというものではありません。結果として、トレードは単なる運とスキルの問題ではありません。戦略の問題なのです。そして、その戦略が難しければ難しいほど、それを習得するのは難しい。
もちろん、トレードで成功しているEAもたくさんありますし、失敗しているEAもあります。やはり成功するEAは、高いストラテジー習熟度を身につけたEAだと言えるでしょう。成功するEAとは、ストラテジーを常に実行できる能力を持ったEAということではありません。つまり、成功とは、必ずしもストラテジーを常に実行できるトレーダーである必要はないのです。むしろ、そのトレーダーが行いたいトレードを行えることの方が重要なのです。それは簡単なことではありません。しかし、このスキルを身につける過程こそが、トレーダーを成功に導くのです。また、幸運にも成功した場合、再びトレードを始めると、得られた経験を生かすことができるはずです。新しい取引の状況を学び、適応することができるはずです。つまり、トレーディングコースを修了したからといって、高度なストラテジー能力を身につけられるわけではないのです。